hanasi wa kikasete moratta

2014年9月30日火曜日

銀座にまつわる

懐古主義も大概です。
着地点がどこに有るのか、見誤ってはいないか。もはやソレは実体を伴ってはいない。伴ってはいないからこそ、かけらを拾い集め夢を見る。あたかも古より捜し求めていた宝石のごとく。それでもソレは砂のように指間からこぼれ落ち、私はまた人目もはばからず這いつくばって捜し求める・・・

なんやねん(´・ω・`)

Geoの旧作50円に釣られて古い映画を見ただけで。ただのジョークさとロッドスチュワートもおっしゃいます。僕が古い映画を好んで観るのには訳があり、ちょっと分析の備忘録として書きなぐりたいと思い立った9月の最終日。


まず古い映画と一口に言っても僕の中ではジャンル分けがなされています。70年代のアメリカンニューシネマや娯楽超大作映画、ヨーロッパ文芸映画などザクサクと分類出来ます。まぁ文芸大作とか言ってもカリギュラとか家族の肖像とかド変態映画を大層な作品として崇める趣味は無いのであまり観ないのですが。ソドムの市ヴィスコンティなんて村西とおるや高橋がなりと根っこは同じでしょう。パゾリーニは開き直っていますから良しとしても、ヴィスなんて悪質なわけですがそれは。

ここで僕がこの一ヶ月に観た映画を振り返ってみます。お手元の資料をご覧ください・・・

銀座の恋の物語
二人の銀座
極悪レミー
劇場版ペルソナ3  Spring of Birth 

Oh・・・('A`)

極悪レミーはミュージシャンとしてあるべき姿、バンドマンとして成功したかった自分の投影として、劇場版ペルソナ3は無力だった学生時代に人外なる力を得てさえいればと言う憧憬として
とそれぞれ瞳孔を開きっぱなしの現実逃避タイムを堪能しました。

で、銀座モノ2本と言う訳です。

 どうすか!どうすかコレ!瞳孔開くほか垂涎するしか無い(断言)
これらの映画を観た当時の田舎の観客達は「東京は凄い都会だ」「銀座はその中でも一流だ」「オラ東京さ(以下略)」と思った事でしょう。驚くべきことに平成26年の本日今日、私も当時の観客たちと同じ想いを抱きました。

美しい銀座、スタイリッシュでありながら江戸前の誇りと郷愁を兼ね備えた街、銀座

銀座レッドウイウイ ーー!(金切り声)

割と銀座ってか中央区行く機会が以前ありまして、その時も印象は凄く良かったんです(上から目線)これは銀座銀座、言うほどの事はあるなと。銀座にもコンビにはあるのですが、某池ぶくRなんかは「トイレはありません」「トイレはお貸しできません」とかの張り紙が多くて参ったんです。そこ行くと流石はザギン「お手洗いはどうぞご自由にお使いくださいませ」と明朝体でやさしく案内しています。
池袋なんか、あ、池袋って言っちゃったね(川渕風)段ボール紙の裏に太いマジックペンで殴り書きですもの。「は?便所?汚すから貸せねえけどw」「商品持ち込んだら通報すんぞ?ああ?」は伝わってきます。

なぜ私が銀座を好きになったか?には諸説入り混じっており、識者の間でも意見の分かれるところですが、一般的には池波正太郎のパクリ説が有力視されているようです。剣客商売は1冊読んだくらいのニワカ池波ファンがほざくなとの声も有りますが、彼は時代劇作家と言うよりは私にとって幼少のみぎりの映画の師匠とも言える存在でした。

よい匂いのする一夜 、ラストシーンの夢追い、池波正太郎の銀座日記、映画行脚 淀川長治共著
映画を食べる、江戸古地図散歩/ 回想の下町などなどむさぼるように彼の映画日記と食べ歩き紀行を読みまくったイヤな中学生でした。・・・今思い起こしたらホントにむかついてきた。なんだこいつ。


憧れたのは彼のライフスタイル。
朝適当な時間に起きて銀座をぶらぶら散歩。
小腹が空いて喉が渇いたと言っては午前11時に開店したばかりの天ぷら屋でうな重を肴にビールを飲む。
食べて飲んだ後は書店を巡り、座りたくなったと言っては映画館に。そこでたまたま観た映画の感想をサラっと論評する・・・
天国はここに有る。山形新幹線こそ Knocking on heavens doorなり。近所の草刈機の音でたたき起こされ、車で1時間かけてブックオフに行き、欲しかった本を買って自室で同じ本見つけ「はぁあん?}と奇声を上げる僕には似て非なる行動です(錯乱)


今手元にある資料で池波さんがチョイスした作品の年度別ベストがあるのですが、エクソシストやタワーリングインフェルノ、オルカw、スーパーマンⅡなどの名作・珍作がランクインしています。僕好みな小品としてハリーとトント、グッバイガール、グリニッジヴィレッジの青春などのアメリカの良心とも言える作品も入ってます。一方ヴィスコンティも・・・そしてアルパシーノのゲイムービー、クルージングまでもがランクイン。ヴィスを単なるペド野郎と罵る訳には行かなくなりそうです・・・

美しいはず銀座の街は昭和30年代の頃とはその風貌を異なる者へと変貌を遂げています。 時は平成25年の夏、私は出張先の銀座一丁目で洋食屋キャッスルの前で驚くべき事態を知る事とtなります。

以下動画の説明文より
☆銀座「ニューキャッスル」の看板猫として、12年間銀座の街角で過ごしたポンちゃん
­その後、時の流れの中でニューキャッスルは閉店、家猫となって余生を過ごしました。そ­して先日、ニューキャッスル跡地の貼紙で、ポンちゃんが他界したと知りました。銀座に­行くたびにポンちゃんと遊んだことは、今でも鮮明に覚えています。今までどうもありが­とう、そして最後の飼い主様もお疲れ様でした。

打ちひしがれた私は閉まっていた洋食屋へは入らず、近くのとんかつ屋に入ったのですが、その後さらに驚くべき事態に・・・

  「とんかつ和幸」など全国に270店舗以上展開するとんかつチェーン大手の和幸商事の一部店舗で、客が食べ残したキャベツやお新香を使いまわしていた、などと報じられるとネットでは、「汚ねぇ!!!!」「ソースとか付いたままなのか?」などと大騒ぎになった。
 http://www.j-cast.com/2013/11/29190464.html?p=all

私も某巨大匿名掲示板で「きったね!」「食べた奴こっちくんなwwww」とか言ってましたが、それは

銀座にまつわる映画や小説などの作品について書こうかと思ったのですが、ここで最初の文章にリプライズ

 着地点がどこに有るのか、見誤ってはいないか。もはやソレは実体を伴ってはいない。

まさしくその通りでございます。池波先生こんな駄文に名前を出してしまい大変失礼いたしました・・・銀座の恋の物語の浅岡ルリ子と和泉雅子は綺麗でした・・・3年前にポンちゃんに触れ合えた誇りを胸にそっ閉じします。












2014年6月5日木曜日

SEASONS COLOURS-春夏撰曲集-松任谷由実

我が愛しののiPodクラシック160Gうんたらかんたら ・・・
数あるユーミンの荒井由美時代も含めた膨大な楽曲の中から春夏をテーマに選り すぐった二枚組みベスト。著名な曲だけで構成されていて、これが第一弾だとか。なんかほとんどなじみのある曲がここに集約されてしまって次はどうなるん でしょう?無いでしょう?
あぁ、恋人がうんたらとかブリザードがどうたらって曲がありましたっけw
ロックに生き、ロックに死んでいく僕たちにとって(白目)青春時代を併走して いたユーミンの存在は邪魔なだけでした。
音的にも時代の先端を走り、恋愛の教祖のポジションを得、セールス的にも敵な し。発言や歌詞はいちいち社会的に評価され、インタビューは音楽番組ではなくニュース番組・・・いちいち目障りでした。

 今思えば、嫉妬と中二病全開の若かりし音楽少年の逆説的な羨望の的とも言えます。そこに気付きもせず、曲もろくに聴きもせず、「カリスマを批判する俺カッケー」てなもんです。ろくすっぽ聴いてはいませんでしたが、そこはメガヒット連発の女王。何気に同時代に聞いてきたロックと共にそのメロディと歌詞は脳裏に焼きついています。荒井由美時代の曲は子供時代に耳馴染みしているメロディが多く、よく出来たスティーリーダンやフレンチポップ風味のアレンジと共にホント覚えているものです。もしかしたら初めて聴いたのに、そんな気がしない程、言ってみればビートルズ的メロディセンスがあるのかも しれませんが。
「緑の街に舞い降りて」「卒業写真」「花紀行」「最後の春休み」などやはり名曲多し。リアルタイムでヤングな私が聴いていたのなら、たぶん今は涙無しでは聴けないで しょう。 ですが、涙や思い入れなく普通に「あぁ良い曲だな」と聴けてしまいます(察し)
とは言え、いつでもどこでも耳にすると「Oh...」となってしまう必殺の「潮風にちぎれて」が収録されています。
これは・・・ホントに良い曲。毒々しさやラジカルな面も持つユーミンですが、歌詞もメロもアレンジも凄くリリカルな面も併せ持ちます。こちらサイドを 支持する方々の方が実は多いのではないでしょうか(断言)
アレンジがウェストコースト的アプローチでシンプルなのが古さを感じさせませんし、まろやかな楽器の響きが、昨今の巷の音楽と並べてもしょぼさが感じられません(確信)
「真夏の夜の夢」などはラテン風味と当時の音作りが合致していますが気恥ずかしい感が感じられます。ランバダかよ(小声)
 良い歌詞、良いメロディ、良いアレンジ。時代の先端を狙い売れ線に走るのは、批判の対象では無いと今なら言えます。パンクもジャズもAKBもデスメタルもポップ ミュージックと言うビジネスに乗り、幅広い人に流通させなければならないですし。

そこで私は問わなければならない。時代の先端を担っていたユーミンという虚像を松任谷由美は果たして自ら望み産み出したのだろうか(錯乱) シャンソンやキャロルキングが好きな呉服屋の娘がダンスビートだのテクノだのラテンフレーバーだの楽しんでいた訳がありません(金切り声)
 「潮風にちぎれて」こそロック少年のラスボスと化したモンスター・ユーミンの最後の良心 だったとここで結論付けてしまいそうです。なんて、まぁ「春よ、来い」はじめ リリカル路線はユーミンの魅力の一つとして万人に認知されている訳でして、要はバランス感覚に秀でた天才ソングライターと言う事なのでしょう。売れている事への嫉妬より、素晴らしい楽曲をこしらえる才能に嫉妬していれば・・・着眼点 の未熟な私の今となっては心の師とも言えそうです(適当)

2014年5月19日月曜日

本日の1枚その3

 ヴォイス・オブ・ザ・ハート カーペンターズ

我が愛しののiPodクラシック160Gでシャッフル再生にて出現した曲のアルバムを徒然と備忘する事とします。あまり聴かないような楽曲も現れますが、そこはそれ。
カレン・カーペンター生涯最後のレコーディング曲として有名なM1の「ナウ」につきます。アルバム全体を通して楽曲のクオリティが弱い気がするのは他のマテリアルが兄妹達の未発表曲集だからでしょうか。弱いとはいってもカーペンターズですのでそこはそれ。

1983年発表のアメリカのチャートでは46位。世の中はMTVブームでヴィジュアル先行のアーティストの売り出しに各レコード会社は躍起になっていました。おりしも新しい世代のロックバンドが世界を席巻しており、よりハードに、より派手に、ティーン世代を狙い撃ちした明るく煌びやかなスポーツ的なロックが世界のメインストリームでした。

ビリー・ジョエルやフィル・コリンズなどの若き実力派アーティストやボブ・ディランやデヴィッド・ボウイなどのキャリアのあるアーティストもMTVやFMラジオなどのメディア戦略により蘇り、新しく若い音楽ファンのリスペクトを得たことでの商業的成功を手中に収めました。

一方カーペンターズ。GoodMusicを静かに聴き入る聴衆相手のオールドスクールの優等生と言った趣きの音楽が入り込む隙はこの時代にはありません。ある種、アンディ・ウィリアムズやパット・ブーンに近い認識のされ方での活動は難しかったのでは無いかと想像できます(確信)

同じ70年代のポップアイコンのABBAは一足先の1981年にラストアルバムを発表してシーンの先頭から離脱しました。比べるのも何なんですがw 80年代と言うのは純粋なポップスが生きていくのは獣道をブラウスとハイヒールで進むような物だったと想像に難なくありません(断言)
上記にあったパット・ブーンはホーンセクションでヘヴィメタルをカバーする暴挙で自らの歴史に泥を塗りました(白目)

カレンと言えば拒食症のイメージで語られがちですが、本領発揮から程遠いこのアルバムでもM1の「ナウ」とM4「Make Believe It's Your First Time」の珠玉のメロディーに乗る彼女の神ヴォイスが堪能できます。バックコーラスもかなり厚みを持たせ、80年代に相応しい音作りになっていながら今聞いても古臭さは感じません。彼女らのアルバムの中でも内容的に一番地味かつ特殊なアルバムではありますがシャッフルでアルバム内の曲が出てきても違和感無く聴けます。

音楽シーンは単純では無く、特に80年代はそれまでの70年代までの音楽の踏襲と90年代以降の音楽の予見が全て集約されたカオスな時代。ダークでマイナス&ライトでプラスのエネルギー、両方求めるこの時代に、繊細なこの手の音楽が沈みがちだったのは本当に惜しいと思います。
てか沈んだ要因は購買者である僕ら当時のティーンが彼女らをあからさまに無視した現実。なんてバカだったのかと・・・WASPとか聴いてるんじゃなかったorz



2013年4月22日月曜日

本日の1枚その2

Nine Lives エアロスミス (1997)

我が愛しののiPodクラシック160Gでシャッフル再生にて出現した曲のアルバムを徒然と備忘する事とします。あまり聴かないような楽曲も現れますが、そこはそれ。

 何が驚いたってこの作品が15年も前の作品だと言う事です。(1997年 平成9年

※松田聖子と神田正輝が離婚
※東電OL殺人事件
※本田技研工業が「ライフ」発売
※ダイアナ元英皇太子妃、パリで事故死
※KinKi Kids、『硝子の少年』でデビュー
※酒鬼薔薇事件


古臭さ感じさせないとか、そんな話じゃなく 、聴いてもいない作品を15年も放置してた自分に驚いています。集めることに重点を置くと言うのはいかがなものでしょうか・・・否!
 
 ダメだ、宝の持ち腐れだってば。買ってすぐにPCに入れる、DLしてipodに入れる・・・そこで事切れてしまう(´・ω・`)
 イントロ聴いた瞬間
「あ、やっぱり」 「なるほど」「・・・よし、次」
みたいな感じで聴いた気になっている私。
 更に酷い時は聴きもしないで、このアーティストはこんな感じだからって勝手に結論付けて聴かず終い。こんなので音楽好きと言えるのでしょうか?

 若者の洋楽離れ⇒若者のiPod離れ⇒若者の音楽離れ⇒日本人の音楽離れ・・・今どこまで状況が進んでいるか来わかりませんが、人よりちょっと音楽に親しんで来た身としましてはこの流れは忌々しき状況です。
 
「音楽何聴いてるの?」「バンドは誰が好き?」「一緒にレコード店覗きに行こう」

こんな会話はおそらく30歳以下の人たちには理解出来ない会話かと思います。その人がどんな音楽を聴いてきたかでその人の人格を評価する等と言う、とんでもない思考を持った人種がかつて存在したのです(´・д・`)
 
 まぁ70や80なった時にどんな持病を持ってるかとか、どんな薬が効くとか、ヘルパー頼むのはどこが良い等と言う会話のほかに、私たち世代は音楽の会話が出来る!・・・と胸を張って答えることが出来るよう(誰に?)頑張って?音楽に浸らねばと思うここ最近。

ところでエアロスミス。
落ち目の一途だった時代に、リスペクトしなきゃダメだろ、ベテランを!の心意気だけで
Permanent Vacation」購入した覚えあります。これが素晴らしい出来でして、シーンに帰ってきた彼らのファインゴールとして刻み込まれるべき傑作でした。
その10年後に出した当作品ですが、音圧暑く、アレンジは派手に、曲つくりはフック重視となかなかどうして暑苦しい作品となっています。疲れますね、スティーブンタイラーの声は・・・
 初期の枯れたサウンドに彼のダーティなハイトーンは凄くマッチしていますが、このアルバムは音圧とアレンジに負けまいと張り合うヴォーカルが調和していません。
 
 個々の曲に関しては1、2、3曲はアルバムに滑り出しとしては最高です。強引な曲のフックも気になりませんが、半ばあたりから耳疲れを起こし始めます。
15曲入りと言うボリュームには食傷と言う言葉が浮かびます。9曲くらいが丁度いいような気がしますね、楽曲をそれぞれ吟味したらば良い曲が多いわけですしね。
 Amazon覗いたら中古が78円と言う激安特価です。決して嫌いな作品では無いですし、産業ロック的な音楽が好きな私ですがボリュームに辟易してしまった感がありますね

 

2013年4月15日月曜日

本日の1枚①

JAPAN 「果てしなき反抗」1978年度作品(昭和53年)

 我が愛しののiPodクラシック160Gでシャッフル再生にて出現した曲のアルバムを徒然と備忘する事とします。いきなりハードル高いですが上記作品が現れましたので聴きこみます。


 UKチャートにも顔出さなかったみたいですが日本のチャートでは20位に飛び込むヒット作となっています。ブリキの太鼓から入った私にとってこの1stは新鮮。歌メロもちゃんとロックしていますし、ベースのうねり具合、ファンキーさはダンサブルでさえあります。
 いきなり武道館でのライブ成功させたあたり、私たち日本人の先物を見る目と言うのは素晴らしい物があります。Big in Japanって褒め言葉だと思うんですがねー

 当時の私はDeepPurpleRainbowなどに入れ込んでいたリアル厨房時代。クラスで女子のみの熱い支持を受けていた彼らを意味も無く敵視していた、「まるでわかっていない子供」

女性に人気がある=顔がイイ=音楽的にレベルが低い=それを攻撃するオレらカッケー!
殴られても文句言えませんな、その思考。ろくに聴いてもいなかった癖にwしかもつい最近までその稚拙な思考回路が成長しないままだったと言う・・・

 ①はダバダバダ♪ のコーラスがフランシスレイ金井克子かってくらいのスナック感がよろしいです。②の邦題が「妖しい絆」と言う戸惑いのタイトル。デヴィッドシルヴィアンが力んだ歌い方をしていてなんとも微笑ましい限り。バックの演奏もファンキーでバキバキ言っております。
⑤はLovers On Main Street表通りの恋人達との邦題もまぁなまめかしいっですが、ちょっとハードロックなアレンジで、デヴィッドの声質からすればアレンジしだいでRATTみたいな陰の有るハードロックバンドとして活躍できたかもしれませんw ⑥も同様。

⑦ Adolescent Sex  アルバムのタイトルトラックにもなっています果てしなき反抗はイントロがQueenのHotSpace収録曲であるBack Chatそっくりのベースラインが光ります。なんとQueenよりかなり早い段階でこのような黒っぽいメロディ書けてたんですね。オレンジレンジより30年早いですし・・・
聴き所満載までは行きませんが、ロックバンドJAPANとしては1stで確立している事が伺えます。なんだかんだで今となってはお気に入りのアルバムに間違いはありません(´・ω・`)


2013年4月9日火曜日

再開

やはり40も過ぎると身体が何より大事ですわ。今日同級生と話して実感。
肺炎⇒胃腸炎⇒十二指腸潰瘍⇒胆嚢ポリープの四天王との戦いがようやく終戦にて時間をもてあまし気味。

書きたいことは山ほどあるんですが、まずは自分で仕分けしていかねばと思うしだい。誰に向けてってよりあくまで備忘録なもんで、まずは。

観た映画としまして
・サマーウォーズ
・カイジ 人生逆転ゲーム
・カイジ2人生奪還ゲーム
・ステキな金縛り
忘れているモノも有るだろうけどこんな感じですねー

サマーウォーズ・・・☆☆☆☆
「仮想ネット空間、サイバーオペラ」と「懐かしい夏休みのおばあちゃんがいる田舎」の奇跡的な融合と成功。これは傑作かもわからんね。懐夏婆田舎がPS「僕の夏休み」的な感じに若干の横溝フレーバーを加味しているのが私好み。真っ青で抜けるような青空って言葉は手垢にまみれてるかもしれないけど、そうそう目に出来るモノでもないですしね。アニメだから・・・等と言う敬遠策は本当にもったいないと言う事を実感できる作品でした。

カイジ 人生逆転ゲーム・・・☆☆☆★
これも傑作。ラストの藤原竜也と香川照之の心理戦はマックィーンの「シンシナティキッド」を凌ぎ、息を呑むベストバウド。藤原竜也は今までの作品での「叫び俳優」の集大成とも言える、ワンパターンでわかっちゃいるけど引き込まれる感はすごいです。
ただ、物語序盤のダメフリーター時のカイジがDQNカップルからからかわれ、一人で火病起こしての「叫び台詞」もまるで同じなのも見逃せません・・てかマイナスにはなりませんです。作品として渦巻いているエネルギーの表現として彼のソレは全然アリです。

カイジ2人生奪還ゲーム・・・☆☆
一作目のエネルギーも緊張感も全て失い、抜け殻のごとく元気の無い作品となっています。どうした?ってくらいギラギラ感が無いです。まず前作のキモになっていた「負け犬が立ち上がって勝利者になる」と言う芯が通っていません・・てか同じ伝踏んでる主人公に感情移入が出来ないって感じですね。
「またかよ!また借金かよ!」
「一作目のお前の努力は?」「無念のまま亡くなった仲間の気持ちは?」
「全て台無しかよ!」・・・てか何を期待して私も観たんでしょうかw借金なしで地下労働しないカイジを期待してたんでしょうか?って事ですね

ステキな金縛り・・・☆☆☆
アイディアは非常に良いですし、中井喜一が非常に美味しい役です。まぁ持っていったのは阿部ちゃんですが。三谷作品ってか三谷ファミリー?の位置づけとかが苦手な私ですが、まぁ楽しめました。西田敏行他あれだけの役者そろえてますから、少しくらいのシナリオの破綻は力技で戻せます。

まずはこのくらいで。
文章書くのもリハビリですねぇ。iPhoneばかりいじってると肝心な何かを忘れそうです。何かとは何か?文章構築力、タイピング力、かなり減退していますな。

  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
             (~)
           γ´⌒`ヽ
            {i:i:i:i:i:i:i:i:}
       ___( ( ´・ω・)___
      / \    ̄ ̄ ̄__\
     .<\※ \____|\____ヽ
        ヽ\ ※ ※ ※| |====B=|
        \`ー──-.|\|___l__◎..|ヽ
          ̄ ̄ ̄ ̄| .| ̄ ̄ ̄ ̄|


2012年6月21日木曜日

 肺炎の最中の映画鑑賞

平成24年5月30日~6月6日まで病に倒れてましたテヘペロ
二日目から怒涛の映画鑑賞と相成りましたって言う・・・
入院ではなく、自宅療養と言う事で、既鑑賞も含め本能の赴くままに正味3日間で観た映画(ドラマ)は13本。病床で見るにふさわしい病んだラインナップとなっております。

「八つ墓村」監督:市川崑    出演:豊川悦司、浅野ゆう子 1996年作品(初見)
「八つ墓村」監督:野村芳太郎 出演:萩原健一、渥美清 1977年作品 
「八つ墓村」監督:池広一夫   出演:古谷一行、鰐淵晴子 1978年作品 
「八つ墓村」監督:星護      出演:稲垣吾郎、藤原竜也 2004年作品(初見) 
「悪魔の手毬歌」監督:星護   出演:稲垣吾郎、かたせ梨乃 2009年作品(初見)
なんでこんなの観たんだろってくらい病んでるでやんす。八つ墓村の栄誉村民か。

 トヨエツ版は言われるほど悪くないって言うか豊川悦史は良い俳優。主演で有りながらコメディリリーフ的な立ち回りの金田一を程よくさわやかに演じていました。古谷一行版はドキュメンタリーかよってくらい画面のザラつき加減が良い味で、普通の村人達に見え隠れする邪悪さは荒れたフィルムがリアルに描ききっています。八つ墓村住民でない金田一や荻島真一ら、よそ者が味わう疎外感は観ているこちらにも伝わり、気持ちがダウナーになります。しかも5時間近いロング八つ墓で、映像作品の中では一番の「ハード八つ墓」しかも一番冗長で面白くない、視聴は苦行です。
稲垣メンバーの2作品は一番ライト。劇中で平岡総太が歌う青い山脈は彼の表情が非常にウザい他は可も無く不可も無いんですが、続けて2本見られるポップさは魅力。

 元祖(では無いですが)ショーケン村の金田一に関して、賛否あります。まぁ立ち回りとポジションは「妖精」 でしょうか。今回の一連の作品の中では一番不必要で、一番存在感が無く、一番活躍しません。一番好きですが。なんでテキ屋が探偵してるんだとは100万人の声でしょう。
毒殺される田治見久弥役の方々の咳き込む演技は全作品白眉のできばえ。肺炎の私を納得させうる、すばらしい咳き込み具合でした。
                       ※特にこの人

苦しさ倍増のイーヴルヴィレッジから脱出すべく、救いを求めたのはジュブナイルもの。
「仮面学園」監督:小松隆志   出演:藤原竜也、栗山千春 2000年作品 
「スクールオブロック」   監督:リチャード・リンクレイター 出演:ジャック・ブラック 2003年作品 
ロックの流れ的に・・・
「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」 監督:サーシャ・ガヴァシ 出演:アンヴィル2009年作品
藤原竜也のデビュー作と言う私に取っていらない付加価値の「仮面学園」は当時ブレイクを期待されていた若手俳優のカタログ的作品。一番目立っていたのは大杉蓮先生ですが、
「こんな役もサラっと出来るんだよ、オレが出るとおこちゃま映画も締まるでしょ?」
的な余裕が鼻につきます。脇を固めるべきベテランの渡辺いっけいも若手と同じ土俵に上ってしまい空回りの連続で痛々しいです。
秀才?の役で、主役の女の子のサポートに回るメガネのイケメン役が石垣佑磨と言う、後に暴力沙汰起こした方は顔つきからして明らかにミスキャスト。この作品の5年前に発表された同じ主題を扱ったPS用ゲーム「ペルソナ」のほうが上手です。

で、外人さんの学園もの「 スクールオブロック」 ですが、これも駄作です。DVD買いましたけど駄作は駄作。テーマは素晴らしいですよ、BGMとして流れるクラシックロックも。
ただ、ジャックブラックって本当にロックが好きなの?と疑問に思える過剰な演技が肌に合いません。あの演技がロックを体現しているなんて口が裂けても言えないです・・・。あんなアクション取るロッカーなんて世良正則くらいでしょうか。なんて言うか、その、パントマイム的な、マジックナポレオンズがやるような細かい指芸もしかり、目を向いて眉間にしわをよせてがなりたてる表情・・・いかにも演技派の俳優がロックのビデオを見て研究しました感が有り過ぎてお腹いっぱいです。さらにロックなんてのはこんなモンだろと言う腹も透けて見えます。
ステレオタイプのロックを切り貼りしても、お里が知れる、とは70年代後半からロックを聴き続けているおじいさんの戯言です
            /⌒ヽ
            (ヽ´ω`) <げほげほ・・・
            /  _ノ⌒⌒⌒`~、_
       ε( ̄⊂人 //⌒ キ  ノ #ヽ)
       ⊂ニニニニニニニニニニニニニニ⊃
 少し盛っている部分もある「アンヴィル!」の方が、当たり前ですが、ロックの本質に近いって事は間違いありません。
 

「リング」     監督:中田秀夫  出演:松島奈々子、真田広之 1998年作品 
「フラガール」 監督:李相日 出演:松雪泰子、豊川悦司 2006年作品(初見) 
「教祖誕生」   監督:天間敏宏 出演:萩原聖人、ビートたけし 1993年作品(初見) 
「座頭市」    監督:北野武 出演:北野武、浅野忠信  2003年作品   
「幸せの黄色いハンカチ」監督:山田洋次 出演:高倉健、桃井かおり 1977年作品 

もはや映画マラソン。病気の人間がやるこっちゃないけど、ロマンティックがとまらない。
「リング」は名作中の名作。年に1度観ないと具合悪くなっちゃいます。・・・だから肺炎になったのかw
「黄色いハンカチ」は食欲の無い自分に健さんから活を入れて貰おうとチョイスしました。出所後すぐに定食屋に飛び込んだ健さんがオーダーしたのは「カツ丼と醤油ラーメンとビール」
このシーンを撮るために絶食したのは有名なエピソードですが、いつか出所する機会か絶食する機会があったら声高らかに同じオーダーをする事でしょう。

フラガ、教祖、座頭市、そして先の八つ墓村(トヨエツ村)に共通する事は何でしょう?

                     正解:この人
「フラガール」ではダンスチームを立ち上げるマネージャー役
「教祖誕生」ではインチキ宗教団体を切り盛りするたけしの片腕
「座頭市」ではたけしが助けた姉弟の親の仇
「八つ墓村」では田治見要蔵、久弥、庄左衛門の三役をこなし、特に西のジェイソン、東の田治見要蔵と言われるほどの殺戮機械ぶりは前任者の山崎務に匹敵するイーヴルさです。


とまぁろくでも無い作品もそれなりに楽しむ術を持っている私です。ちょっとやそっとつまらない映画も結構耐久力ついてますから・・・
肺炎者にしては良いチョイスなのかどうかわかりませんが、

   大杉蓮作品に駄作有り
     岸部一徳作品に駄作無し

これを病床で再認識したアリサマという事ですね、わかります。

     ∧_∧  /次の病床では過去の名作を振り返るよ!
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